大阪府旅館ホテル生活衛生同業組合は5月29日、大阪市のシェラトン都ホテル大阪で創立60周年記念式典と総会を開いた。岡本厚理事長=写真=は、大阪万博開催、IR開業など、今後の旅館・ホテル業界に明るい見通しがある一方、民泊の供給過剰を懸念するあいさつを述べた。
岡本理事長は「大阪は2025年の大阪万博、その後はIRの開業があり、われわれの業界は期待できる」としながらも、「大阪府下は1万4千軒の民泊があり、9割以上が違法民泊だといわれている。合法の民泊だけが残り、違法民泊が駆除されればまだ大丈夫と考えるが、2020年までに1万8千室の客室が供給され、供給過剰になる恐れがある」と懸念を述べた。
式典では、岡本理事長に大阪府知事感謝状と全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)会長感謝状を贈呈。岡本理事長から各支部長らに理事長表彰を行った。
記念講演として東国原英夫・元宮崎県知事、元衆議院議員が登壇。「今求められる地域の活性化について」と題して、県知事時代に取り組んだ観光施策について話した。祝賀会では同組合の会員で、人間国宝の奥村旭翠さんによる筑前琵琶演奏が披露された。